COPDや肺炎を含む呼吸器系疾患の罹患者・死亡者数が増えている昨今、在宅領域においても呼吸ケアやリハビリテーションを必要とするケースが増えております。一方で、高齢かつ複雑化するケースに対応しきれない状況も推測されます。
茨城県内の現状を明らかにしたく、2024年9-12月に、茨城県内の訪問看護・訪問リハビリテーション事業所を対象に実態調査を行わせていただきました。その結果、呼吸ケアやリハビリテーションの必要性について、広く認識されている一方で、医療スタッフの体制や専門知識・技術などが不十分な状況で、利用者さまに対応されている現状が明らかとなりました。
そのような現状・問題点をふまえて、茨城県内の呼吸ケア・リハビリテーションの普及を図り、地域医療発展のために貢献することを目的として、本会を立ち上げております。再学習の機会を十分に活用していただき、現場での問題を仲間と共有して解決し、前進するサポートとなりましたら幸いです。
なお、本会は茨城県に所在する医療機関ならびに訪問看護・訪問リハビリテーション事業所に勤務し、本会に参加を希望する医師・看護師・理学療法士・作業療法士その他の医療職者を中心に構成されております。
呼吸ケア・リハビリテーションは特定の職種だけに限定されているものではありません。また、病院から在宅へと呼吸ケアネットワークは大きく拡がり、多職種ならびに施設同士が連携して取り組まなくてはいけません。この意味でも本研究会の果たす役割は大きいと考えております。